crew-rです。
Y51フーガの運転席シートホールド性向上対策
今回はリクライニングモーター関連の実施内容を御紹介していきます。
リクライニングモーター単体の移設は困難
シートポジションメモリー機能を残したいのでリクライニングモーターはY51フーガ用を使用する必要があり、R35 GT-R用の背もたれ内部のリクライニングモーターと付け換えようとしましたがモーターの形状も違い 何より背もたれ部の骨格とクッションの分離はボグリングをいくつか外さねばならず かなり厄介そうなので断念しました。
写真はY51フーガ用のリクライニングモーターです。
こちらがR35 GT-R用のリクライニングモーター
R35 GT-R用とY51フーガ用は取り付け位置も左右反対でボルト穴の位置も全然違っていて さらにR35 GT-R用は シャフトが直に接合していて 取り付け互換性は無いです。
そもそもシートポジションメモリー機能付きの各モーターは普通の電動シート用の物と何が違うかと言うとモーターにセンサーが内蔵されていて回転軸や歯車などを検知して基準点からどれだけ動いたか認識している点です。この情報を元に登録したポジションに復帰させるのに必要な動作信号が運転席CUから送られて動作します。メモリー機能の無い物はこのセンサーがありません。
なのでメモリー機能を活かすためにはセンサー内蔵の各モーターを使用するのが必須です。
しかしモーターの互換性が無いならばどうするか?
そこで思い付いたのが Y51フーガ用のリクライニングモーターへの前倒、後倒の信号を分岐させてR35 GT-R用のリクライニングモーターにつなげてやる方法です。
あくまでシートCUからの動作指示はY51用のリクライニングモーターで受け取り、R35用はそれに連動して動くしくみです。
Y51用のモーターを単体に分離する
まずはベース部からリクライニングモーターを分離します。
プラスチックカバーを外し
トルクスボルト(T30)を緩めて外します。
とりあえずここまで分離しておきます。
歯車の奥に半円周に沿った凸部が見えますが 恐らくこれがセンサーと思われます。
歯車かシャフトに磁石部分があり、磁気センサーで位置を把握しているのでは?(あくまでも推測ですが)と思います。
リクライニング信号を分岐する
Y51フーガ用リクライニングモーターへつながるカプラー部分の写真です。
こちらはR35 GT-R用のハーネスです。
リクライニングモーターへつながっている線を適当な長さでカットします。
保護カバーを外すと赤/白と黒の2本の線が現れます。
続いてY51フーガ用のハーネスの保護カバーを外します。
こちらは線が5本
Y51フーガ用のシート部分の配線図です。
リクライニングモーター部を拡大
カプラー部の配線図
R35 GT-R用の配線図も確認してリクライニング動作信号線を割り出します。
R35用は2本なのですぐに判ります。B(ブラック=黒)が後倒、R/W(レッド/ホワイト=赤/白)が前倒
Y51用はV(ヴァイオレット=紫)が後倒、R/L(レッド/ライトブルー=赤/ライトブルー)が前倒になります。
それぞれ該当する線を並列にしてやれば良いわけです。
配線を加工する
Y51フーガ用のリクライニング動作信号線を適当な所でカットします。
ギボシ端子を装着します。
分岐用ギボシ端子を使用します。
適当な2芯線で延長コードを作製し、これをR35用への接続用とします。
分岐用の端子の一方はY51用へ もう一方はR35用へつなぎます。
結線後 動作確認の様子(動画)です。
うまく動作させる事ができました。
背もたれ部に関しては装着の目処が立ちました。あとは座面部分を装着できればメモリー機能を活かしてのR35用シート流用を実現できます。
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