crew-rです。
コンパクトな電子音ブザーを使用したリモコン式の音響装置の作製手順を御紹介します。
主な用途は天井裏のねずみ等の撃退用です。
必要な物&基本的技能
電工ペンチやニッパー、ドライバー、電動インパクト等 電気工作に必要な器具、機材がいくつかあります。
詳細は 「超簡単!電気工作&配線 入門書 ①(電気工作をこれから始めたい人へ)」で解説しています。
![](https://crew-r-blog.com/wp-content/uploads/2020/01/DSC_0253-160x90.jpg)
また 電気工作に必要な基本技能も よろづ の「超簡単!電気工作&配線入門書② 基本技能習得」
「超簡単!電気工作&配線入門書⑰ 基本技能上級編」で誰でも習得できるよう解説していますので併せて御覧下さい。
![](https://crew-r-blog.com/wp-content/uploads/2020/01/DSC_0255-160x90.jpg)
![](https://crew-r-blog.com/wp-content/uploads/2020/04/IMG_20200415_190843-160x90.jpg)
シュナイダーエレクトリック社製の電子音ブザー
軽量、コンパクトで狭いスペースにも設置しやすい優れものです。
「Schneider Electric製電子音ブザー XVSA7BBNについて」にて詳細を御紹介しています。
![](https://crew-r-blog.com/wp-content/uploads/2020/04/IMG_20200425_190804-160x90.jpg)
CEP製汎用リモコンスイッチ(2ch)
離れた場所から任意にブザーを鳴動、停止させるためのアイテムです。
紹介動画はこちら
以上を使用して作製に入ります。
装置用の配電キャビネット
まずはリモコンからの信号を受けて出力信号(電子音ブザーを鳴動させる)を出す装置を構成、収納するための箱が必要です。おせんべいの空き容器等でも代用できなくはないですが、一応はちゃんとしたBOXの方が便利で後々も使えます。
今回使用しているのは 河村電器製プラボックス SPN2525-12です。
SPN2525-12の紹介動画はこちら
プラボックスに機材を取り付ける
今回、プラボックス内に設置するのはDINレール(必須ではない)、パワーサプライ(AC100VからDC24Vへ電圧を変換する機材)、端子台の3つです。
DINレールとはプラボックス内に機材(パワーサプライやリレー等)を取り付ける際の共通土台のようなものでこれによりワンタッチで機材を脱着できます。
これをビス打ちで固定します。
DINレールが準備できない場合は機材の隅の穴からビス打ちで固定する事も可です。
ビスのサイズは3.5×長さ16mmが良いでしょう。
続いて端子台を取り付けます。
電源コードをパワーサプライに接続する
装置の電源となるコンセントケーブルをパワーサプライのINPUT側(コンセントからの100ボルトAC電源が入る)に接続します。
コンセントケーブルは要らなくなった家電機器のコンセントケーブルを途中でカットして切断部に端子を圧着してやれば電気工作用の電源として使えます。
作成要領はこちらで紹介しています。
![](https://crew-r-blog.com/wp-content/uploads/2020/02/DSC_0298-160x90.jpg)
![](https://crew-r-blog.com/wp-content/uploads/2020/02/DSC_0446-160x90.jpg)
パワーサプライからの24V(ボルト)電源コードを接続する
Y字端子とメス端子を圧着したコードを2本作製します。(解説用に色分けしていますが実際には色分けにこだわる必要はありません。)
Y字端子側をパワーサプライのOUTPUT側(24ボルトに変圧された電気が出て行く)に接続します。
マイナス用コードを端子台に渡し配線する
両端Y字端子の渡し用コードを作製します。これはパワーサプライから端子台までの分
こちらは端子台上の渡し用
6芯コードで装置とブザーをつなぐ
ブザーのコード6本の先端にオス端子を圧着します。
ブザーのコード6本の役目はこちら
ブザー本体を防音(吸音)スポンジ等で音漏れ処理を施します。(対象方向以外への防音対策)
6芯コードを準備します。
装置とブザーをつなぐ物なので長さは適宜調整して下さい。(装置とブザーの距離が長いほどコードも長さを確保すべし)
中央の黒芯は補強用のゴム芯で不要なのでカットします。(黒色線と混同しないよう注意=被覆内部の素線有無で判別する)
一方にメス端子を、もう一方にオス端子を圧着します。
ブザーのコードと6芯コードを接続します。なるべく同じ色の線同士をつなぐ方が間違いを防止できます。
リモコン受信機側のコードを配策する
リモコン受信機用のコード6本のうち、黄色線と緑色船にはY字端子を
オレンジ色線と紫色線にはメス端子を圧着します。
プラボックス内に引き込みます。
黄色線を端子台につなぎます。
続いて緑色線をつなぎます。
次に6芯コードのオス端子側をプラボックス内に引き込みます。
パワーサプライからの電源用コードと6芯コードをつなぎます。(赤色線がプラス、黒色線がマイナス)
今回使用するリモコンは2つの音色に対応しているのでブザーの4つの音色のうち2つを選んでつなぎます。(例として1ch緑色線と2ch黄色線をつないでみます。茶色線と白色線はそのまま待機)
余った配線コードを装置内に引き込みまとめます。
引き込み穴に配線保護用のゴム栓をとりつけます。(ゴム栓に切れ目を入れてから取り付けると良い)
仕上げ
受信機にコードのコネクターを装着します。
電源アダプターを装着します。
ディップスイッチの1と2を下へ倒し、3を上へ起こします。(動作モードの設定)
受信機を両面テープ等で他の妨げにならない適当な所に固定します。
以上で完成です。
実際の動作
では装置とリモコン受信機の電源を入れて作動させてみましょう。
漏電ブレーカー付きのコンセントタップを介した方が望ましいです。
リモコンの上側ボタンを押すと1chの音色が鳴動します。もう一度押すと鳴り止みます。
リモコンの下側ボタンを押すと2chの音色が鳴動します。もう一度押すと鳴り止みます。
音色Jグループを選択してみます。
次は3chと4chにつなぎ変えて鳴動させてみます。
使用機材の御案内
プラボックスはこちらから
パワーサプライはこちらから
Y字端子はこちらから
マーカーチューブはこちらから
端子台はこちらから
メス端子はこちらから
オス端子はこちらから
電工ペンチはこちらから
単芯コードはこちらから
DINレールはこちらから
6芯コード(切り売り1m単位)はこちらから
今回使用したリモコンはこちらから
電子音ブザーXVSA7BBNはこちらから
まとめ
コンパクトで音色の種類も豊富な電子音ブザーを汎用リモコンで手軽に操作する方法を御紹介しました。
次回はコード類の配策の例を御紹介します。
![](https://crew-r-blog.com/wp-content/uploads/2020/05/IMG_20200508_124101-160x90.jpg)
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