超簡単!電気工作&配線入門書⑰ 基本技能上級編

多芯コードの写真 電気関連

crew-rです。

これまでリレー回路等をキャビネットに収めて装置を作製して そこに接続した電気機器を動作させるノウハウを御紹介しましたが ここで基本技能を少しレベルアップしてみましょう。

装置から電気機器へつなぐ際にオス、メスの端子を使用してきましたが これだと脱着するときに少々わずらわしいと思います。

装置の基本的な部分はそのままで 接続する電気機器を LEDだったり、メロディホーンだったりと色々付け換える際にワンタッチで手軽にできる方が望ましいと思います。

そんな時に使うのがコネクターです。

今回はこの コネクターを使用するノウハウを御紹介していきます。

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使用する電工ペンチ

2種類の電工ペンチの写真

今回使用するのは写真左側のタイプの物です。

電工ペンチの写真

カー用品店やホームセンターで端子類も含めた お得セットで販売されているのを見かけます。

ワイヤーストリッパー(被覆剥き)用の切り欠き穴もあり、便利です。

 

圧着部分の数字が印字されている方が山型になっています。

圧着部の写真

冒頭の写真右側の電工ペンチと違って、開く時も手動で開いてやらなければなりません。

まずは、これまでのおさらいがてら 写真右側の電工ペンチの使用方法をもう一度振り返ってみましょう。

 

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使用方法

 

このタイプの電工ペンチで圧着する端子は主に写真のように圧着部が2ヶ所あり、形状も丸溝型になっています。

端子の写真

 

コードの素線を端子に合わせて剥き出します。

コードを合わせた様子の写真

 

コードの素線部を細い方の溝で、コードの被覆部を太い方の溝で圧着します。

まずこの状態で持ち、細い方の溝から圧着します。

コードを端子にセットした写真

 

端子の溝部分を 電工ペンチの山型に向くようにして 圧着します。

端子とペンチ圧着部の写真

 

 

車用のコネクターにつないでみる

 

カー用品店で入手した2極コネクターを例に実践してみましょう。

2極コネクターの写真

 

コードの素線が細い場合は長めにして折り曲げて太さを確保すると良いでしょう。

コード合わせの様子の写真

 

 

 

車用のコネクターなのでなかなか簡単には外れません。(運転時の振動等も考慮しているので当然ですが)

コネクター脱着する様子の写真

これだと家庭で使うには、あまり便利ではないですね。

こんな時に使用するのがワンタッチコネクターです。

 

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便利なワンタッチコネクター

 

家庭内での電気機器の接続にはこのようなコネクターを使用すると脱着も容易にできて便利です。

ワンタッチコネクターの写真

 

コネクターには4極や6極の物もあり、用途に応じて使えば便利です

多極コネクターのオスメスの写真

ピン(端子)はコネクターの極数に関係なく 共通です。

多極コネクターのピンの写真

 

オス側コネクターにピンをセットした様子

オス側の写真

メス側コネクターにピンをセットした様子

メス側の写真

ワンタッチコネクターの装着手順

まず、素線部を露出させたコードをピンに合わせます。

ピンの写真

こんな感じにします。

コードをピンに合わせた様子の写真

 

この状態にして電工ペンチで圧着していきます。

電工ペンチの写真

 

圧着部の解説図

圧着時の解説図

 

続いて被覆部側

圧着解説用の図

圧着解説用の図

 

圧着した様子

開いていた部分が圧着されて山形に閉じた形になっています。

圧着後の様子の写真

 

以上を踏まえて動画で見てみましょう。

 

 

ピンをコネクターに押し込むと「カチッ」とした感覚と共に固定されます。ピンの先の方に返しが付いているので引っ張っても抜けないしくみです。

 

電気機器のコードと2芯コードの線が正しくつながるようにしなくてはなりません。

例えば写真の場合 電気機器側の赤コードは+プラス線、黒コードは-マイナス線なので、相手側の2芯コードの白色線を+プラス用、黒色線を-マイナス用とするならばこのようなつながりになります。

コネクター接続した様子の写真

 

これはNGです。

NGつながりの写真

電気機器と2芯コードの+プラス、-マイナスが逆につながった状態であり、これだと機器は作動しません。

 

つなぎを間違えてしまった時、修正する便利な器具もあります。

端子取り外し用器具の写真

 

コネクターの前側から器具を差し込み さらに押し込めばピンが外れます。ピンの返し部を閉じてフリーにするしくみです。

端子をコネクターから一旦外して正しい並びでセットし直せば解決します。

 

コネクターには さらに9極や12極の物もあり、用途に応じて使えば便利です。

 

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配策をスッキリさせる多芯ケーブル

例えば電気機器(写真はLEDテープ)を2つ設置して そこから装置へ向けてコードを配策する際、2芯コードを2本這わせるよりも1本のコードで済ませた方が見た目もスッキリとして配線もコンパクトにできます。

LEDテープ配策の様子の写真

4芯コードで1つにまとめて配策できます。

4芯コードを配策した様子の写真

どの色の線がどこにつながるのかをきちんと把握していれば問題ありません。

このような用途に使うのが多芯コードです。

4芯、6芯のコードの写真

4芯や6芯、さらには10芯以上の物もあります。

 

多芯コードの外側の被覆はカッターを使用してコードを回しながら切れ込みを入れるイメージで(内部の芯線には切れ目が入らないよう注意)

 

内部の各芯線の被覆を剥きます。

被覆剥き専用器具を使った例

素線を露出させてピンを圧着し、コネクターを装着すればワンタッチで脱着できるケーブルの出来上がりです。

 

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まとめ

多芯コードやワンタッチコネクターを使用する事で配線をスッキリとプロ並みに配策する事が可能となります。電気機器も手軽に脱着できるようになり、電気工作の幅も広がります。

次回もこれらを活かしたアイテムを御紹介していきます。

 

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