超簡単!電気工作&配線入門書⑥ タイマーリレーを動作させる。

電気関連

crew-rです。

別記事でAC100V(ボルト)→ DC24V(ボルト)への変換機器(パワーサプライ)を使用してDC24V電源供給装置を造る手順を御紹介しました。

超簡単!電気工作&配線入門書⑤ リレー回路準備 電源BOX作製
この記事ではリレー回路をはじめとする24V機器を作動させるための電源BOX作製ノウハウを御紹介しています。AC100VをパワーサプライにてDC24Vに変圧して使用します。

今回はこの24V電源を使用してタイマーリレーを作動させ 接続された機器(ランプ等)がどのような動きをするのかを見ていきましょう。

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使用するタイマー

オムロン製タイマーリレーH3YN(DC24V)を使用します。

作動時間の単位を1s(秒)、10s(秒)、1min(分)、10min(分)の4パターンから選べます。

また動作モードも4パターンから選べます。

今回は このタイマーリレーにランプを4個接続させてみます。

ベースターミナルを取り付ける

まだコンセントは差し込まないで下さい。

パワーサプライの隣にベースターミナルを取り付けます。

ここでベースターミナルのDINレールへの取り付け方を御説明します。

ベースターミナルの裏面の様子です。上側に爪が2つ出ています。

 

下側の黄色の部位は可動爪で押し込むと戻ってきます。

なので取り付けの際は固定爪をDINレールの淵に掛けます。(イメージしやすいように横から写しています。)

この状態で上から押し込むと黄色の可動爪がロックされカチッと取り付きます。

取り付けた後でも横にスライドさせる事ができますので位置合わせは容易です。

DINレールから取り外す場合は黄色の可動爪の溝にマイナスドライバーを差して手前に爪をずらしてフリーにし、そのまま手前側を上に上げてやれば外れます。

 

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回路図で配線を確認する

参考までに今回作製する配線の回路図を使って解説していきます。

リレー回路を作製するにはまず回路図を書きます(メモ紙に手書きでよい)。その回路図を見て配線を仕上げていくのが一般的ですが ここでは基本的な流れをざっと御紹介しますので難しく考えずに御覧下さい。

まず、ベースターミナルのビス部(接点)をよく見ると数字が刻印されているのが見えます。

こんな感じです。

①から⑭までありますが決まり事があり、⑬には(-)マイナス、⑭には(+)プラスの電源が接続されます。他の①~⑫はどういった動作をさせたいか によって組み合わせて接続します。

上が今回の回路図です。表記されている記号は「T1」はタイマーリレー、「PL1~PL4」はパイロットランプ(表示灯)の1個目~4個目、「+、-」は表示灯の(+)プラス側、(-)マイナス側5~14までの数字はベースターミナルの接点番号です。

回路図を上から見ていくと まずタイマーリレーT1に電気が来ます。(13に-、14に+)

次にその下 T1の9と5がつながって電気が流れPL1が点灯します。以下同じ要領でT1の10と6がつながりPL2が点灯、T1の11と7でPL3、T1の12と8でPL4が点灯します。

タイマーリレー(普通のリレーも含む)の接点13と14にそれぞれ-、+の電気が流れると接点9と5、10と6、11と7、12と8がつながります。(電気が流れていないと離れる)これはリレーの構造上の決まり事です。リレー回路はこの性質を利用して作製されます。

配線をグループ分けする

回路図を接点部と負荷(タイマーリレーや表示灯等の機器)部で区切ります。

接点と負荷部を消してみます。

グループごとに色分けします。

(-)マイナス線のグループ、(+)プラス線のグループ、信号線①、信号線②、信号線③、信号線④に分かれます。

それぞれのグループは以下のようにつながっています。

具体的な接続を導き出す

(-)マイナス線、(+)プラス線は渡し配線で接続します。

実際の配線はグループごとに接続した方がわかりやすいと思います。(例えばP24+のグループから接続して次はN24-のグループ といった具合です。)

 

まずパワーサプライの+Vからベースターミナルの⑭を接続します。

ここでベースターミナルの接点部に端子を接続する手順を御説明します。

始めはこのようにビスが締まっているのでこれを緩めて隙間を開けます。

 

こんな感じです。

判りやすくするため単体ですが実際にはDINレールに取り付いた状態で行います。

そして隙間に端子を差し込みます。

突き当たるまで差し込みます。

そのままビスを締め付けて固定します。

以上の要領で進めていきます。

接続した箇所から線引きをして消し込んでいきます。(接続済みの箇所を把握しやすい。)

 

続いてベースターミナルの⑭からPL1(表示灯1)の+側。

渡し配線なので1つの接点に2つの端子を接続しますが その際は端子同士が背中合わせになるようにします。

この状態(平らな部分が背中合わせになっている。)で接点部に差し込みビスを締めるようにします。

実際には先に差し込む端子を背面を上にして接続しておき 後から追加する端子を背面下向きで差し込むようにすれば作業しやすいでしょう。

 

ちなみにこれはNGです。

端子同士が密着せず ビスで締めた後に外れやすい状態になります。

 

 

2つ目の接続が済んだので消し込みます。

 

同じ要領でP24+線のグループを攻略します。

 

同様にN24-線のグループ

同様に信号線①~④を完了させます。

配線が全て終了し消し込みもOKです。

この消し込みの習慣をつけておくとあとから作業抜けがないかの確認ができます。

複雑な回路になってくるほど重要です。配線ミスがあった際に追っていく目安になります。

今回は配線を色分けしていますが これは解説用であって 実際は色分けにこだわる必要はありません。

配線時に外した接点部の保護カバーは忘れず取り付けましょう。

タイマーリレーの装着

今回は4つの表示灯を2秒ごとに点滅させる設定にします。

まずタイムレンジを10sにします。ディップスイッチと呼ばれる小さなスイッチをつまようじやペンシルの先などでずらして10s用の並びにします。(上側が右、下側が左)

次は動作モードの設定です。

電源がONして設定時間後(今回は2秒)に点滅を開始します。

次にダイヤルを回して指針を合わせます。0.2ごとに数字目盛りがあり、2秒にしたいので0.2に合わせます。(更に0.025ごとに目盛りがあり、細かい調整ができます。)

 

ちなみにタイムレンジを1分や10分に設定した場合は1分(60秒)、10分(600秒)の0.2なのでそれぞれ0.2×60秒=12秒、0.2×600秒=120秒=2分となります。※多少の誤差はあります。

設定が完了したら タイマーリレーをベースターミナルに装着します。

タイマーリレーの裏面の様子です。

接点部をベースターミナルに合わせて取り付けます。

接点部を合わせてまっすぐに装着します。

根元まで押し込みます。

 

これで全ての工程が終了しました。

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実際の動作

まず、ブレーカーのスイッチをONします。

続いてコンセントに差し込みます。

中間スイッチがある場合はONします。なければコンセントを差し込んだ段階で動作が開始されます。

いかがですか?

タイムレンジや動作モードの設定で点滅の間隔を色々変えられます。

さらにベースターミナルの接点を一部変えると交互に点滅する仕様に変えることもできますので次回はそれを御紹介します。

超簡単!電気工作&配線入門書⑦ タイマーリレーで交互点滅させる。
この記事ではタイマーリレーに接続した配線を一部変えることよって違う動作をさせる例を御紹介しています。またリレーのA接、B接の基本的な決まりを簡単に解説しています。

 

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