crew-rです。
別記事にて配線加工の手順を御紹介しましたが、ここからは実際に専用機材を使用して簡単な電気工作をしてみたいと思います。
電気工作に使用する機材としてリレーというものがあります。カー用品でもリレーは売られていますが形状が異なります。ここで御紹介するリレーの主な用途は生産現場の設備を制御する機器の構成や生産指示装置の動作制御 等です。これらに従事する人達は専門の知識、技能を習得し様々な制御回路に通じています。
その基盤となるのがリレーシーケンスの知識です。
このリレーシーケンス回路(リレー回路)には簡素なものから複雑極まりないものまで様々ありますが 簡単なものならばそれほど難しくなく 家庭にも活かすことができます。
リレーをはじめとする専用機材は 一般市場にも手頃な価格で販売されています。
この機にあなたもリレー回路を使って家庭を彩るアイテムを作製してみませんか?
そのノウハウをこれから御紹介します。
リレー回路作製に必要な機材
仕様電圧24V(ボルト)の機器を動作させるためのリレー回路を作製するにあたり必要な機材がいくつかあります。
- 漏電遮断器(ブレーカー)
- パワーサプライ(100V→DC24V)
- リレー(24V)
- タイマーリレー(24V)
- ベースターミナル
- DINレール
- コンセントケーブル
- 配線コード、圧着端子
- 押しボタンスイッチ
- 表示灯(24V)
- その他
漏電遮断器(ブレーカー)
家庭で電子レンジや炊飯器、ドライヤー等 高ワット数の電気製品を同時に使用していると突然停電することはありませんか?「ブレーカーが落ちた」っていうアレです。実はこれ 許容量を超える電流から電気配線を守るためのものです。これがなければ配線が焼けてしまい復旧に大変な手間がかかります。なので工作用の電源にもこれを付けなければなりません。
裏面
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パワーサプライ
家庭用のAC100V電源をDC24Vへ変換するための機器です。他にもDC12Vへ変換するものもありますがここでは24V用を使用します。
ここでは オムロン製 S8VS-06024またはS8VS-06024A(デジタル表示付き)を使用しています。
リレー(24V)
オムロン製MY4Nを使用しています。
裏側の様子
タイマーリレー(24V)
オムロン製H3YNを使用しています。
側面の様子
タイムレンジや動作モードを選択できます。
裏側の様子
ベースターミナル
配線を接続してリレーに電気信号を通すための土台です。
オムロン製PYF14Aを使用します。
リレーを差し込んで使用します。
DINレール
ブレーカーやパワーサプライ、ベースターミナルを固定するための機材です。
50㎝や1m単位で売られています。任意の長さにカットして使用します。
側面の様子
いくつかの種類があり、形状が少し違います。
オムロン製PFP-100N2(1m)や他メーカー製同形状の凡用レールが使用可能です。(35mm幅)
コンセントケーブル
家庭用コンセントから漏電遮断器(ブレーカー)までの電源となります。
いらなくなった家電製品のケーブルを途中でカットしたものを使えます。
なければこの状態で売っている商品も市場にはあります。(廃棄家電から取ったものでなく新品の商品です。)
これに端子を装着して使用します。
配線コード、圧着端子
別記事にても御紹介しましたが2.00sqと1.25sqの2種類を使用します。
Y字端子 1.25sq-3.5
丸形端子R2-4
丸形端子2-M5(R2-5)
同じ丸形端子がなぜ2種類いるのか?と思われるでしょうが穴の径によるものです。端子はビス締めになっておりそれぞれのビスに適した穴径が必要であり ブレーカーはビス径が太いため(M5)2-M5(R2-5)サイズの丸形端子を使用します。
押しボタンスイッチ
押している間のみONするものと、一度押すとON状態が保持されるものがあります。
押している間のみONするスイッチ
一度押すとON状態が保持されるスイッチ(ロッカスイッチ)
例として家庭の照明用スイッチがあります。
表示灯(24V)
動作を確認するための機材です。
24Vで+(プラス)、-(マイナス)に線を接続できるものなら色、形は何でもいいです。
その他
配電キャビネット
リレー回路基盤を収納するためのキャビネットです。
箱の大きさも豊富に種類があるので用途に合うサイズを選ぶと良いでしょう。材質も鉄製、プラスチック製様々です。
中間スイッチ
通称こたつスイッチ 絶対なくてはならないものではありませんが手元にスイッチがあれば便利ですね。実はこれ単体で売られています。
写真のものは使い込んで汚れていてすみません。
裏側のビスを外して分解できます。
内部の様子
これに端子を圧着したケーブルを装着します。
まとめ
以上、24Vリレー回路基盤の作製に必要な機材を御紹介しました。
これを作製すると24Vの様々な電気製品を接続して色々な動作をさせる事ができます。
次回 具体的な配線接続をしてAC100V~DC24V変換電源を完成させて さらにリレー回路をいくつか御紹介していきます。
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