解説 TEIN車高調整式サスペンション用 EDFC ACTIVE PRO取り付け①

コントローラ全景写真

crew-rです。

車のアフターパーツ 車高調整式サスペンションメーカー TEINのラインナップ製品 車高調整式サスペンションSTREET FLEXとEDFC PROの特徴と機能 取り付けについて解説します。

コントローラーの写真

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全長調整式車高調整式サスペンション

車いじりを趣味に持つ方は多くが足回り部品をカスタムされていると思います。

中でも車高を調整できる いわゆる「車高調」はほぼ必須と言えるアイテムですね。

現在はショックアブソーバーの減衰力調整機能も有して サスペンションのストロークを変えずに全長を調整する全長調整式が主流になっています。これにより、乗り心地を損なわずに車高も程好くDOWNさせる事が可能となっています。

車高調の写真

EDFC ACTIVE PROとは

一般的にショックアブソーバーの減衰力調整は上部の調整ダイヤルを手で回して強弱をつけます。

ストラット上部の写真

フロント(前輪)側はエンジンルームから容易に行えるのですが リア(後輪)側は多くが後部座席を取り外して足回り上部を扱えるようにしなければならず結構面倒な作業になります。

この減衰力調整を運転席から任意に実施可能にした装置がEDFCシリーズです。いちいちエンジンルームに向かったり、後席を取り外さなくても運転席に座ったまま任意のタイミングで任意の減衰力に調整できるので大変便利です。

現在のEDFCシリーズ最上位モデルのEDFC ACTIVE PROでは車速や加減速時の重力Gに応じて自動で減衰力を変化させる事も可能です。これだと初期の設定をしてやればあとは操作なしで状況に応じて減衰力が変化していきます。

この EDFC ACTIVE PRO の取り付けの解説を御紹介していきます。

必要な機材

EDFC ACTIVE PRO装着可能な車高調整式サスペンションは原則TEIN製品の適応商品のみです。幅広くラインナップされているので使途に応じて選べます。

私が取り付けを実施したのは2016年10月でした。当時車高調整式サスペンションKitはSTREET FLEXを選びました。現在は後継へ名称変更になっているようです。

必須機材はEDFC適応車高調整式サスペンションKit、EDFC ACTIVE PRO Kit、モーターKit の3点です。あとは任意でGPS Kitをチョイスできます。全自動での調整を望む場合は必須です。(※モーターKitは取り付けのネジ部分の寸法が数種類あるので装着するサスペンションのロッド先端のネジサイズに合わせる必要があります。)

取り付けに関して

取り付けは まずモーターを各サスペンションに予め装着し、サスペンションAssyとして車に取り付ける事をおすすめします。車種にもよりますが フロント(前輪)側はともかく リア(後輪)側は大抵 作業性が悪くモーターを後付けするのは困難と思われます。

事前にサスペンションにモーターを取り付け、サブAssyする手順例(フロント側)を以下で御紹介しています。

EDFC用 TEIN 車高調整式サスペンション FLEX Z フロント側 事前Assy
この記事 crew-r よろづ の「EDFC用 TEIN 車高調整式サスペンション FLEX Z フロント側 事前Assy」ではTEINの車高調整式サスペンションKit FLEX ZにEDFC用モーターを装着し、さらにスプリングを高レートの物に交換し異音防止対策も実施して組み直した様子を解説しています。

 

フロント側Assyの車輛への取り付けはこちら

写真解説 TEIN車高調整式サスペンションAssy フロント側脱着
crew-rです。 TEIN製の車高調整式サスペンションAssy(フロント側)の脱着について御紹介します。 ここでは日産フーガ(Y51型)を例に解説しています。 上側ナットの取り外し まず最初に前輪側のタイヤのホイールナット...

 

フロント側機能部分取り付け

EDFC ACTIVE PROは大きく3つの部分で構成されています。まず 運転席に設置する動作指示部分

そして 2つ目が フロント(前輪)側動作部分 3つ目が リア(後輪)側動作部分です。

指示部分(コントローラー)から前後の動作部分(ドライバーユニット)へは無線信号で動作指示が飛ぶので この部分は配線が無く エンジンルームや後席近辺から運転席へコードを引きまわす必要が無いので 取り付け時には大いに助かります。

以上を踏まえて まずはフロント(前輪)側の取り付けから解説していきます。

まず作業着手前には電源OFF(バッテリーの端子も外しておくのが望ましい。)が必須です。

例では日産フーガ(Y51型)で御紹介します。

ENGルーム写真

 

エアクリーナーカバーを外します。(クリップ8つで留まっています。)

カバー付時写真

 

車輛左側のエアクリーナーBOXに両面テープ(耐熱強力タイプ)でドライバーユニットを固定します。

カバー外し後の写真

ユニット拡大写真

 

ドライバーユニットから3つのカプラーが出ており、それぞれ ドライバーユニット電源線、左右のモーターへの線へとつなげるようになっています。付属の電源用線は充分に長さがあり、適宜カットすると良いでしょう(要被覆剥き端子圧着などが別途必要)。

結線部写真

 

ドライバユニットの電源はヒューズBOXから取ります。

配線図解写真

 

ヒューズBOX内のアクセサリー用の線等に割り込ませます。

FUSEBOX写真

電源図解写真

アース線も近くから取ります。

アース端子の写真

 

ビニールテープで巻いた細い線がドライバーユニット電源線です。これを既存のハーネス(太い蛇腹)に沿って結束バンドで固定して目立たないように配策します。

配策写真

 

左側モーターに結線した様子

左結線部写真

 

右モーター用コードとの結線部

コードをラジエター後方の既存の線に沿わせて固定していきます。

右モーターハーネスの写真

ラジエター裏側の様子の写真

リザーバータンク横の写真

アッパーホース部の写真

 

右側モーターとの結線部

右モーター結線部の写真

右結線部写真

ドライバーユニットの取り付けは近くの既存線から電源を取るだけで信号線は不要であり かなり楽に施工できます。


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