crew-rです。
そろそろ春も近づいてくるこの頃ですが 皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回はDIYの手始めとして 手軽にできる収納スペースの増幅に着手してみましょう。
収納スペースの増幅とは
例えば玄関口に棚を設置しているとします。まぁ、一般的には固定電話やインターネット接続用の機器等が置かれてあると思います。
機器の仕様向上や拡幅で機材や機器が増えることになる場合 今の棚上で収まればよいのですが どうしてもスペースが足りない・・・となったら どうでしょう?
今のよりサイズの大きい棚に置き換えるのも手段の一つですが ほんの少しスペースを追加できれば今の棚が使えるのに・・・
こんな時に使えるのが収納スペースの増幅術です。
例えば私の場合、インターネット環境を光ユニットへ変更して さらに無線ルーターを設置する際にスペースが足りなくなりました。
一番上に追加機器のスペースがあれば他の段は今まで通りで良いので 追加機器用のスペース増幅に着手しました。
まず 壁に密着させていた棚を横にずらして追加機器が収まるスペースを確保し 小棚を作製して棚に追加する。
これが基本的な考え方です。
出来上がりはこんな感じです。
それでは作製&設置の手順を御紹介していきます。
イレクターパイプをカットする
自作棚を作製するのに使用するのがイレクターと呼ばれる中空の金属製パイプです。軽量で強度もあり、任意の長さにカットして「ジョイント」と呼ばれる専用の接続金具でパイプを組み立てて様々な形のものを作製できます。
こちらがジョイントです。写真のは1例ですが様々な形状のものがあり、パイプを組み立てるのに使用します。
イレクターパイプは何パターンかの長さで販売されていますので用途に合うものを選ぶと良いでしょう。
手動のパイプカッターを使用してカットもできます。
手動パイプカッターの1例です。
使い方を御紹介します。
2つ並んだローラーの上にイレクターパイプをセットし黒い取っ手部分を回して刃をイレクターに接触させます。(締め側に回すと刃がローラー側に近づき、緩め側に回すとローラーから離れていきます。)
イレクターパイプを回しながら刃を少しずつ食い込ませていきます。
回しては刃を食い込ませ、また回しては刃を これを繰り返しているうちにパイプが切断されます。
始めから刃を食い込ませると回らないので力加減をしながら少しずつパイプに切れ目を入れる要領です。
電動丸ノコでもうまく使えばカットは可能ですが あまりお薦めはしません。
高速カッターなら何本かをまとめてカットできるので効率的です。(ここでは省きます。)
増設したいスペースに合わせた寸法にカットします。
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イレクターパイプをジョイントで組み立てる
ジョイントは穴の開いた2つのものをペアにして組み、ボルトとナットで締め付けてパイプを固定するのに使用します。
合わせ目がパズルのようになっており これによって組んだ後に締め込んでも外れないしくみになっています。
組み合わせて片方の穴にナットを入れます。
指でナットが落ちないようにしてもう一方の穴を上にしてパイプを通します。
ボルトを相手側のナットに締め付けていきます。(仮締めで良い)
開口部に短い方のパイプを差し込みます。
六角レンチ(5mm)で締め付けます。
これを2組 造ります。
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支柱部分を既存棚の側面に取り付ける
先ほど造った2組の支柱部分を棚の側面に任意の間隔で取り付けます。
サドルバンドと呼ばれる固定金具をパイプにはめ込み 金具両側の穴にドリルネジで締め込んで固定します。
この金具は大小 色々なサイズがあり、パイプの径に合ったものを選びましょう。(ホームセンターで安価に入手できます。)
位置調整
支柱上側にジョイントを仮組みし 板の厚みを加味した上で既存の棚と面一になるよう位置を合わせます。
上側のジョイントは位置合わせ後 一旦外し 下側の板を先に取り付けます。
棚台を設置する
下の段から着手します。
パイプ部分の逃げを確保してべニア板か樹脂板をカットします。電動丸ノコに活躍してもらいましょう。
完成品から一旦取り外したのでビス穴が見えますが気にされないように。また即興で作ったので見栄えもイマイチですが悪しからず。まぁざっと基本はこんな感じです。
出来上がったら これをパイプの支柱部分に置いて位置決めします。
次は電動インパクトの出番です。
ドリルビットを差し込んで樹脂版に小さ目の穴を開けます。(後から本締めするドリルネジの呼び込み用です。)
3.5mmくらいのドリルビットで良いでしょう
ドリルネジがジョイントの合わせ目に締まり込むイメージで呼び込み穴を開けます。
ドリルネジ(タッピングネジとも呼ぶ)鉄板にも直接打ち込めるネジで固定用に便利です。ここでは板面をフラットにしたいので皿頭タイプのものを使用します。
呼び込み穴にドリルビスを締め付けて板を固定します。
下側の板から着手するのはインパクトを持つ手が入るように考慮したためです。先に上側の板を取り付けてしまったら手が入らずインパクトを操作できなくなります。
インパクトが板に対して垂直になるように持ち もう一方の手で板をしっかり持ち やや強めに押し込むイメージでドリルネジを締め込みます。
写真のようにネジの頭が板と面一になるまで締めます。
下側の板 取り付け完了です。
続いて上側
寸法を測り板に線を引き 電動丸ノコで一気にカットします。
できた板を支柱の上にセットします。
下側と同じく呼び込み穴を開けます。尚、ここでは省略していますが板を置く前にジョイントの合わせ目や支柱間の間隔をちゃんと測定して 鉛筆等で板に目安線を描いから穴開けする方が確実で仕上がりも綺麗になります。
続いてドリルネジで本締めします。
出来上がりです。
板の断面はささくれていますが これも電動グラインダーで慣らしてやると綺麗に仕上がります。
この時は追加機材 機器を早く設置したいあまり 仕上がり具合は度外視だったので...
仕上げもきちんとして 色を塗って室内色に合わせるようにすればクオリティーは格段に上がるでしょう。
下側の板上にも物を置くことができます。
さらにその下のスペースもできたので折り畳み式の踏み台も収納できます。
参考までに ここで使用している板はスーパーパロニアと呼ばれる機材です。
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まとめ
いかがですか?使える物は活かしつつ部分的に拡張して利便性を上げることが可能になります。
アイデア次第で様々な物を造れるイレクターパイプDIYは近年広がりつつあります。
キャスターを装着して移動可能な棚を作製したり、ガーデニングに利用できたり、家庭生活を豊かに彩るアイテムとして使用されてみては?
これからも色々な実用例を御紹介していきます。
ランキングに参加しています。良かったら見て下さい。
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