crew-rです。
ショックアブソーバーの減衰能力低下した車高調整式サスペンションKitを交換のため取り外しましたが 劣化したショックアブソーバーはメーカーにてオーバーホールすれば再使用可能です。
次回使用に備え Kitを分解する様子を解説していきます。
EDFCモーターの取り外し
車輛から取り外したフロント側車高調整式サスペンションKit(EDFCモーター付き)
TEIN STREET FLEX 日産フーガ(Y51型)用 約5年装着していました。
最初にEDFC用モーターから取り外します。一般には車輛から車高調Kitを取り外す前にタイヤ設置状態で外す方がやりやすいのでしょうが Y51型用はフロント リア共に車載状態では作業性が悪く取り外し後の実施としました。
まず、モンキレンチでEDFC用モーターを挟んで回し 緩むなら問題無いのですが ショックロッドが一緒に回るならアッパーマウントのロックナットをスパナで回らないようにしなければなりません。
しかし アッパーマウントがこの形状なので 普通のスパナでは掛ける事ができません。
色々試して見つけたのがこれ
狭所用スパナ(差し込み式)
厚さは スパナ部で6mm、差し込み部で10mm 差し込み口サイズは3/8(9.5mm)
エクステンションは首振りタイプを使用します。
少し角度を付ける事ができます。
ハンドルを装着して使用します。
エクステンションにスパナを差して モーターとアッパーマウントの隙間に斜め向きにして入れ込みます。エクステンションを首振りタイプにしたのはこのためです。スパナ部が少し曲がるのでどうにか入れる事ができます。
中に入ったらロックナットにスパナを掛けます。
ラチェットハンドルを装着
モーターをモンキレンチで挟んで緩めます。
少し緩めば あとは手で回して外します。(モーターのコードを巻き込まないように注意)
モーターを外した様子
アッパーマウントのロックナットを緩める
ロックプレート部に潤滑スプレーを塗布します。
ロックプレートを緩めます。
固くて緩まない場合はパイプを差して長くすると緩めやすくなります。
緩んだ様子
あとは手で回せます。
スプリングシートを緩めてスプリングを手で動く位まで下げます。
ロックナットをインパクトレンチなどで一気に緩めるのが一般的な方法です。(ナットのサイズはH17サイズ)
ロックナットに17mmの狭所用スパナを掛けて ロッド先端の切り欠き部を10mmスパナで固定して緩める方法もあります。ただ、10mmスパナも斜め掛けしかできないので これも狭所用にした方が力も入れ易いようです。
ナットが外れました。
上に引き抜いてアッパーマウントを外します。
パーツ単位に分解する
アッパーマウントの構成部品
ケース側のプレートを緩めます。緩んだら手で回してケースとプレートを外します。
他のプレートも外します。砂が咬んでいる時は潤滑スプレーを吹いて緩めたり 少し戻したりして回していきます。
ゴムブーツストッパー(Cピン)を外します。
ショックロッドにキズを付けないように細いドライバーなどで溝からずらします。溝から抜けたら あとは手でネジ山までずらします。
ネジ山の所までずらして あとは緩め方向に回しながら外します。
ゴムブーツとバンプストッパーも外します。
アッパーマウントに続き ショックアブソーバーとケース、3枚のプレートを外せば 分解完了です。
分解後の処理
分解したら パーツを清掃します。
ネジ山部分に潤滑スプレーを吹きながら砂などを取り除きます。
スプリングシートは上下用共に特に損傷もなく継続使用できそうです。
分解清掃した様子
ショックアブソーバーの減衰力調整部分を基準の部品に戻しておきます。
EDFC用のHEXボルトを外し
標準HEXボルトを装着します。
続いてダイヤルクリックを装着します。
手で回る所まで締め付けます。
清掃&処理が済んだら一部仮組みして 次回使用時まで保管します。現在 車輛に装着している足回りがヘタってきたら保管しているショックアブソーバーをオーバーホールして交換準備に入る事にします。
CピンはHEXボルトなどと一緒に小袋に入れて保管 スプリングは次回レートの高い物に交換するので外しておきます。
小さい部品は袋に入れて紛失防止を図ります。EDFC用モーター関連部品一式をまとめて箱に収めておきます。
以上 取り外した車高調整式サスペンション(フロント側)の分解から保管までの一例を御紹介しました。
ここで使用した狭所用スパナの詳細はこちら
エクステンションバーの詳細はこちら
コメント